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スーパーノーマル展

URL: /show/10941
作成者: jun
作成日: Sun Jun 18 00:56:07 JST 2006
変更日: Fri Jun 30 23:30:52 JST 2006
公開モード: open

( ) ポストしたグループ: RekiLog

(於:六本木AXISギャラリー)

深澤さんとジャスパー・モリソンがキュレーションをしている「普通の中に潜む本質的な美しさ」のプロダクトデザイン展。

で見て来て感じたのは「普通」と「定番」は全然ちがうということ。

モダンデザインの定番、たとえばイームズのシェルチェアとかヤコブセンのセンブンチェアなどを考えると、実際に至る所で使われたりしているので「見慣れている」故に「普通」だとも思えるが、あらためてちゃんと見てみるとやはり造形として際だっているし、他をよせつけない強い個性が感じられる。

いっぽう、スーパーノーマルでとりあげているのは、もっと個性を消し去ったような存在だった。深澤さんとジャスパーの作品展なのかと思ったら、それももちろんあるのだが、本当に「ただ普通」のものを選んで並べているのがちょっと驚きだった。かなりはデザイナ名も不明な日用品。それこそゼムクリップとか「ヤマト糊」まで陳列されている。椅子だったら「椅子」という単語から頭にうかぶアーキタイプ的なイメージがそのまま具現化したような。

うーんむずかしい。。。

むずかしいというのは、ここで主張されている「普通」という価値は頭では理解できるのだが、
実際に展示されているものをみていると、「これってもったいぶって並べるものじゃ、やっぱりないよな」という、それこそ「普通」な感想が湧き上がってしまうのも正直なところ。

単にバウハウス的機能美の世界にもどれというのとちがうみたいだし。よく言われる「卵は究極の形」というのに近いかも知れない。あるいは(ubiquitous computingの)Mark Weiserのいう"calmness"とか。

ただ「普通」なのがいいかどうかはおいておいて、
MUJI(無印良品)やiPod nanoにみられるような、ミニマル・シンプルなデザインという世界が広がっているのは否定できない。

面白いのは、一方でDon NormanのようなHCIの専門家が「もっと感情にアピールするインタフェースが必要」という主張を行っていること。ちょうどデザインの世界の流れと逆行しているようにも見える。

いずれにせよ、かなり考えさせられた。今日も自分の家の何の変哲もないドアの取っ手をしげしげと眺めてしまったり。

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